最近の子ども達の習い事はバラエティに富んでいて、楽しそうな、魅力あるものが沢山ありますね。そして、複数の習い事をしている方がなんと多いことか。
教室の生徒さんに聞いてみると、2つ、3つ、中には毎日習い事!という方もいらっしゃいます。
かくいう私も、子どもの頃はピアノ、水泳、新体操を習っていました。
ちなみに、私の子どもの頃の夢はピアニストか水泳のオリンピック選手になることでした。(夢は大きく、ですね)
今回は、他の習い事や部活との両立について、私の体験談から書いてみようと思います。
私は小学校高学年の時、ピアノを取るか水泳を取るかで真剣に悩んだ時期がありました。
ピアノでは、音中進学を目前に、ピアノの先生から、ピアノの練習を優先してほしいので、水泳を辞めてほしい、と。
そして水泳のコーチからは、絶対良い選手に育てるから、僕(コーチ)についてきてほしい、と言われていました。
結果的に、音大付属小学校に通っていた私は、ピアノに少し比重を置くことにしましたが、どちらか一方を辞めるという決断は出来ずに、水泳は、中学からは練習量を少し減らしてもらい、中学3年生まで続けました。
どちらを取るか悩んでいた時期は、ピアノで厳しく叱られれば、やっぱり水泳で行こうと思い、水泳で練習がキツイ時は泣きながら泳ぎ、やっぱりピアノの方が良い、と気持ちが揺れ動いていました。
そうこうしているうちに、結果的にどちらも支えとなって両方上達していったような気がしています。
ピアノだけ、水泳だけだったら、心はきっと折れていたことでしょう。
これがダメならあれがある、という精神で何とかやっていたような気がします。
限られた時間でどのように両立していたかというと、水泳に関しては行っている間に全力で取り組む、
新体操も行っている間は集中、家では軽い柔軟のみにする、
ピアノは家での練習が要ですが、どうしても時間が取れない時は、今日はこのテキスト、明日はこのテキストというように、優先順位を決めて割り振って練習していました。
少ない時間を有益にこなすには、練習する箇所は出来るようになるまで徹底的に練習することがポイントだと思っています。曲のほんの一部分だったとしても、一度やった所は弾けるようにしておく、そうした積み重ねを繋いで、一曲一曲を完成させていました。
夕飯やお風呂の時間をあらかじめ一日のスケジュールの中で決めておくのも大切なことです。夕飯の時間が取れない時は、送迎中の車の中で夜食を食べたりもしていました。今考えてもよくやっていたなぁと思います。
そんな忙しい生活をこなせたのは母によるところが大きかったのは否めません。陰で沢山支えてもらいました。母には本当に感謝しています。
ピアノと水泳は一見関係なさそうですが、私の中でそれぞれ関連性が感じられた出来事がありました。
例えば、水泳で私は始めの頃、クロールがあまり得意ではなく、2回に1回息継ぎしていたのですが、コーチに、左右どちらも息継ぎ出来るようになりなさい、と3回に1回息継ぎを推奨された時のことです。
初めはやり難かったのですが、何度か練習しているうちに、これは3拍子?!とふと思いつき、3拍子をとるようにクロールのストロークに専念してみたところ、タイムが上がったのです。
それ以来、4拍子(4回に1回息継ぎ)や5拍子(5回に1回息継ぎ)なども試してみては、密かに拍子感を楽しんでいました(笑)
背泳ぎでは腕の着水を一定のビートに乗るようにしてみたところ、タイムがとても速くなり、得意種目になりました。
水泳は、意外とリズムに乗って泳ぐと無駄な力が入らず、スムーズに泳げるような気がしています。
ピアノでは、強弱表現の際、大きい音は水泳でストロークした時の腕の伸びをイメージし、小さい音は、水の上で手をチャプチャプしているようにイメージすると鍵盤に込める力加減をコントロールしやすかったり、と、何かにつけて結びついているように思っていました。
新体操は音楽に合わせて表現することなので、リトミックと共通する面が多かったように思います。子どもの頃に習った新体操が基礎となって、現在のリトミック表現活動に繋がっているように感じています。
どんな習い事でも、その人の中に根付くことがあり、それが他の習い事と連動して自然と役立ってくることはあると思っています。
そんな自分の体験からも、他の習い事や部活との両立など、あれこれ頑張っている生徒さんを、日頃から応援したいと思っています。
どんなところで、どう活かされてくるかはわかりませんが、色々なことを経験することできっと視野が広がり、様々なヒントに繋がっていくように思います。何事も真摯に取り組むことが大切ですね。
新学期が始まりました🌸
今年度も皆様にとって実り多き年となりますように!!
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